結婚して間もなく、夫の両親から贈られたのがハンガータイプのタンスでした。一緒に選んだものだったので、何の不満もなく使用していました。賃貸から一戸建てに引っ越したときも、相変わらず重宝し、邪魔だと思ったことは一度もありませんでした。それがまさか不用品として粗大ごみに出すことになるとは。が訪れたのは、一戸建てからマンションに引っ越したときです。新築のマンションにはすでに十分な収納が備え付けられており、タンスの置ける場所は納戸だけ。それでも捨てようとは考えてもいなかったので、コートなどの季節によって入れ換える洋服を掛けることにしていました。ところが何年か経つうちに、狭い納戸でいちいち扉を開けることが億劫に感じるようになったのです。夫に相談したところ、扉を外して使ってはどうかと提案されましたが、その扉をどうするかで揉めて、結局そのまま。しばらく放置していたものの、ストレスは溜まる一方。せっかくのお祝いを捨てることに対する罪悪感もありました。でも住み心地を優先させよう。そう決断して粗大ごみに出しました。かなりの勇気が必要でしたが、すっきりと過ごせるようになったので正解だったと思います。