私は、以前ハウスクリーニングの仕事に携わっていました。
家の中の清掃以外にも粗大ごみの処分を受けることがあります。
清掃や粗大ごみ処分の依頼をする方は、さまざまな事情を抱えています。

 
最近多いのは、ご両親が他界し残った家の清掃と粗大ごみの処分に困っているというパターンです。
とにかく荷物を多く残したまま亡くなられており、布団だけでも10組、テレビもなぜか使用していないものが、7台もあったりという場合も多いのです。

 
その世代の方に共通するのは、物のない時代を生きてきて、高度成長期にたくさん品物を購入することができるようになったものの、物のない時代を経験しているので、捨てられないのです。
物が周りにないと不安になる方が多いようです。

 
そんな一生懸命に生き抜いた世代の方がなくなったら粗大ごみの処分は、大変です。
粗大ごみを処分すると、家の中がすっきりするので、いろんな場所にほこりや汚れが染みついており、清掃も必要になります。

 
ですが、いつも作業をしながら、亡くなられた方にお疲れ様でしたという気持ちになるのでした。